シズルの世界放浪記

2019年4月からの世界一周放浪記

超スーパー長時間バス移動

チャンピオンズリーグ準決勝でリバプールが劇的勝利を収めたので、今年こそは優勝して欲しいものです。トッテナムも好きだけどね。




ども!シズルです




今日でベトナムに滞在してから9日。そして最終日です。
一番下のホーチミンからハノイまで色々あったなぁ。濃密すぎた。






前回も言ったように、今日はラオスの中心にある街・ルアンパバーンへバスで向かいます。
そしてそれが到着まで27時間らしいです。きちい。しかも運が悪ければ山賊が出るとか。








バスの時間は17時。11時に宿をチェックアウトしたのであと6時間も暇があるのです。
てことで時間を潰せるカフェを探しつつ散歩へ。











適当に道を歩いていると、奇跡的にハノイの穴場スポット・トレインストリートに着いた。





























ネッコ。






線路の真横で人が生活してる。カフェもいくつかあった。
これ電車が通るところ見たかったな。
タイミングが良ければみれるらしいよ








記念に撮ってもらった📸
それにしても髪伸びたなぁ









ひたすら写真を撮って満足したので、その後カフェで適当に時間をつぶした。








16時40分。バス会社のスタッフが宿までバイクで迎えに来た。
「とりあえずそこの通りまで歩いて付いてきて」と。





そして自分が泊まってた宿の向かい側にも宿があり、そこでストップ。






そこに、ひとりのヨーロピアンが自分と同じようにバッグを前と後ろに抱えて立っていた。
見た目はモハメド・サラー。







多分同じバス乗るんだろうな、と思い話しかけたら案の定彼もルアンパバーンにバスで向かうらしい。ここで仲間を見つけられたのは嬉しかった。








どこから来たの?と聞かれ、日本だよと答えると、











「ニホンデスカ!!??ワタシニホンガダイスキデス!!!」
と結構流暢な日本語で、かなり興奮しながら話し始めた。笑









セヴァン 25歳


  • スイス人。父がアルメニア人で母がスイス人だがパリで生まれたというかなり面白い経歴。
  • 英語、スイス語、アルメニア語、フランス語だけでなくドイツ語も喋れるというスーパー男。今は日本語勉強中。
  • ラジオ局で働いてたが今は旅をしながら写真や動画を撮り、近いうち映像関係の仕事をフリーランスでやるとか。
  • ガチな親日家で、アニメや漫画だけでなく小説も大好き。村上春樹をセンセイと呼ぶほどで、村上作品は残り2つ読めばコンプリートらしい。あと、『この世界から猫が消えたなら』を読んでベッドの中で泣いたほどピュア。


...とまぁ彼について説明してるけどこんなのまだ2割くらいだろう。とかく髪型といい人柄の良さといい、太陽みたいな男が現れた。








俺も2年前にスイス行ってベルニナ急行乗ったよーとか、ニホンハゴハンガオイシデス!なんてお互い盛り上がってたら、バイクではなくタクシーに乗せられた。後ろ2人は無理なのだろう。








だが車内を見るとすでに、バスに乗るであろう他の人たちもぎゅう詰めにされていた。6人乗りのタクシーに10人も乗り、しかもみんな荷物デカいからキッツキツ。
セヴァンは隣で笑ってる。







そして車内には偶然にも日本人がもう一人いた。
俺と同い年のシンペイ君。
同じように世界旅行してて、彼はヴィエンチャンに向かうらしい。
彼も、旅のルートも似てるしタメだしサッカー好きだったから結構気があった。
行き先が違うからタクシーの中でしか話せなかったけどいつかまたどこかで会えたらいいのぉ













すし詰めにされてから1時間近くが経ち、やっとバスの手前についた。この時点で少し疲労感。









くるくる頭がセヴァン。








結局ルアンパバーン行きのバスに乗るのは俺とセヴァン、デンマーク人の女性2人、ナイジェリア人の男1人、あとは地元民が3人だった。
少なくて助かった。







バスの席、1人じゃないんかーい
チケット買う時、シングルシートかちゃんと店員に聞いてYESって言われたのに。






でもセヴァンが、「シズ!席となりで座ろうぜ!」と言ってくれたから全く問題なかった。










運転手がなぜかこの時間になって整備のチェックやらなんやらを始めたせいでやっと出発。
時刻は18時30分。
地獄のバス移動が始まった。







車内は大体の時間真っ暗なので最初は2人とも寝てた。









3時間ほど経ち、休憩ポイント。
ディナータイムだ。







海外組の5人で揃ってフォーを食べた。
麺を食べるとき、アジア人は音をたてて食べるよねって話になったので一応、
「麺のすする音を嫌がる人がいるかもしれないから、海外にいる時は音をたてないように気をつけてるよ」
と伝えたら、全然音立ててもらって大丈夫だよ気にしないでくれ。と彼らは何にも嫌がることなく言ってくれた。優しいね🌎
もちろん音はたてなかったけども。笑








30分程経ち、再出発。









特にすることもないので、セヴァンに日本語を教えてあげることに。
なにが知りたい?って聞いたら、







「日本語の文の構成が知りたい!英語の場合は主語、動詞、目的語の順だけど日本語だとどうなるの?!?!」と。
この意識の高さ。見習わねば







例文も交えつつ、ついでに接続詞とかも結構みっちり教えた。あとは分からなくてケータイにメモしててそのままだった単語とか。
最終的に、
「ワタシハ アナタノタメニ ラーメンヲ ツクリタイデス」
をひたすら練習してた。





1時間くらいの日本語教室。
セヴァンもめちゃ嬉しそうにしてたのでこっちまで嬉しくなった。笑
「シズセンセイ! アリガトゴザイマス!!」












そしてその後また休憩。
休憩多くね?








俺は念のためトイレに行き(無いので草むらに行けと言われた)、セヴァンはナイジェリア人とタバコを吸っている。






話を聞くと、彼はナイジェリアからベトナムに仕事できてて、ベトナムの国境近くで降りるらしい。






すると急にセヴァンが、
「アフリカ人とヨーロピアンとアジア人が同じバスに乗るってなんか面白いね!」
って言ったのでそっから3人意気投合した。








俺、セヴァンとマクスウェル。名前かっけえ。








そろそろ休憩も終わりそうなので3人でバスに戻るが、一向に出発する気配がない。







すると運転手2人が、巨大な布のかたまりみたいなものをバスに積み始めた。














すぐ終わるのかなぁと思ってたが、ぜんっぜんおわらない。むしろどんどん積まれていき、最終的には人より布を運んでる状態に。










セヴァン
「なんでこんな時間にこんな大量なんだろう。きっとこれは中にDrugが!!!笑」







15キロほどのかたまりが5〜60個積まれた。
後ろの方は誰も乗ってないので、天井ギリギリまで重ねられている。
そしてやっとやっと再出発。マジでなんなんだこのバス。









ご覧の有様。みんなにとってもこんなの初めてのこと過ぎて逆に楽しくなってた。









セヴァン
「よじ登ってあの隙間から一番後ろまで行ったら楽しそうだね!!!エキサイティングだぜ!!!」






スゴイ目がキラキラしてた。笑







もちろん俺もセヴァンに着いていき、一番後ろまで行くと、狭い空間が少年心をいい感じにくすぐる秘密基地みたいになってた。

2人でキャッキャしてたら、それを見てたマクスウェルが大爆笑しながらよじ登ってくる。

そして3人で布の山に囲まれた僅かなスペースで
寝転がりながら話したり遊んだりしてるのを動画撮ったりして馬鹿騒ぎ。

セヴァンはその空間をStuff Paradiseと名付けてた。






多分その場のノリと、男だから楽しめるあの感じがあった。
きっとあの時間一生忘れないだろうなぁ。バカ楽しかった笑
動画面白かったのでインスタにあげときます、良かったら見てちょ










気づけば時刻は12時。流石に疲れたのでみんな寝る。布に囲まれ過ぎてるせいでめちゃ寝にくいけど。












そして朝になった。クーラーの寒さで起きる。
前を見るとマクスウェルの姿が見えない。
すでに彼の目的地を過ぎていた。






そういえば深夜にマクスウェルがスゴイカッコいい事を言っていた。
(ここからちょい話が長くなりますすいません🙇‍♂️)





セヴァンと俺は、今回の旅とその後の将来どうするかについて話してた。




最初に言ったようにセヴァンはカメラで写真や動画を撮るのが好きなのでそれを使って仕事するんだけど、
今やりたいのはこういうことなんだ!って説明してくれた。(以下、セヴァンの説明)




「二年前俺が日本に行った時、カズという人にゲストハウスで会ったんだ。シズと同い年だよ。カズは奈良にある歴史ある由緒正しいお寺の息子で、小さい頃から将来その寺を継ぐ子として育てられてたんだ。ある時彼はドイツに行ったんだって。そしたら考えが変わったらしく、もっと世界中のいろんなところに行って価値観を広げたいと思うようになった。そしてお坊さんにはならないって決心したんだ。んで日本に帰って親に言ったらもちろん反対されて、結局カズは家を出て大阪のゲストハウスで働き始めたんだ。そしたら俺と出会ったってわけ。お坊さんの息子なんて初めて会ったよ!!」






「で、彼はお坊さんだからスゴイ書道が上手いんだよ。俺も彼が書いた字を見たんだけどもう超ファンタスティックなんだ!!!
で俺はこれを見て思いついたんだ。俺にはグラフィックデザイナーと服のデザイナーの友達がいるんだけどね、カズが書いた書道の字をその友達らに送って服にプリントアウトしてスイスで売るんだ!もちろん服もちゃんとした質のものを使うよ。でもこれだけじゃみんなにはどういう意味か伝わらないよね。だから俺はこの旅が終わったら日本に行って、カズのライフスタイルを動画として収めてこの服のバックグラウンドを映像を通してみんなに広めるんだ。カズみたいな人生送ってる人聞いた事ないしさ、とにかく面白いと思うんだ!!めっちゃクールじゃない?!?!」











確かにスゴイと思った。







実際にその字を見た。行書と草書交じりの文
マジで上手かった。
俺も書道やってだけどあそこまでは行けん。
確かにあれがシャツに書いてあったら外国人ウケは確実に良さそう。セヴァンが作る動画も映画さながらのクオリティの良さだし。








やりたい事を仕事にする人ってこういう人なのかぁ、と心底実感。








やっぱ旅してるとスゴイ人にいっぱい会うわ。セヴァンすげえ。アイディアとか行動力とか。






で、シズはどうするの?って言われたので、
実際やりたい事探してる途中でまだ全然わかんないんだよね、旅で何かあればいいんだけどなぁと言った。






すると前の席の人からマクスウェルが、
旅人として稼げばいいんだよ。と。






例えばどうやって稼ぐの?って聞いたら、






「そんなのはいくらでもあるさ。何か1つでも役に立つものがあれば何にでも仕事になる。今の俺がそうだよ。ナイジェリアって君達と違って色んな国に自由に行くことが難しい国なんだよ。特に海外に行く必要が無いとみられた人たちは国内にいさせられてしまうんだ。俺は建設業の仕事をしてるんだけど、その関係で色んな国に行ってんだ。だからこうして旅もできる。」




「別に特別なもんじゃなくてもいい。そうだ、情報でもいいんだよ。例えばシズが行った国々の観光地、ご飯、出会った人々、起きた事、そういう情報さ。それを欲してる人たちがごまんと居る。そしてその対価としてお金をもらうんだ。現に世界中の景色を写真撮って、その時の状況とかを情報として横に小さく載せたりして展示会とかやってる人とかいるもんな。つまり、旅する中で何が活きるかを探していくのとが重要なんだ。」








「旅は人生の教育。そして情報は価値がある。
とてもパワフルなんだぜ。俺ができてるんだ、シズにもできる。」









かっこよすぎる。







セヴァンとマクスウェルが言ったことがその通りすぎた。特にマクスウェルの言葉は人生きっての教訓かもしれん。そんくらい響く。彼らに会えて良かったぜ。。




てなことがあったわけでらほんとはアツい握手でお別れしたかったけど、俺らが爆睡してるのを見て起こさないようにしたんだろう。なんていいヤツなんだ。絶対またどこかで会いたい、マクシー。🇳🇬
Facebookのアカウント教えてもらっといてよかった。。












バスは進み、ベトナムの出国審査口。
朝だし田舎だし人いない。





その後、ラオスの出国審査もあっという間に終わった。ビザフリーってステキね!とセヴァンと歓喜しあった。








そしてまたまたまたまたバスが進むこと6時間、昼飯休憩。
運転手たちは店の人たちと一緒になってご飯を食べてたので、そこでマクスウェルを除いたおれら4人も食べようとしてメニューを見せてくれと聞くが何故か無視。謎すぎる。





結局売店でお菓子やらフルーツやらを買って空腹を凌ぐ。






最初運転者は、2分後に出る!と言ってたが何故か日陰で寝ている。









結果、2時間も待たされた。






正直あの運転者2人の態度には最初から俺らもウンザリしててのコレなのでさらに疲れる。








そして二時間経って何故かバスの水洗い。
セヴァンが楽しそうに手伝う。








そして時刻は3時。違うバスが来てそれに乗り換えた。
こっからは山間部をガードレールなしの道を通っていく。



















そしてガタガタの道に揺られまくれついに、、、










ルアンパバーン到着!!!
時刻は20時30分!!
26時間ッッッ!!!






そういや山賊出る気配まったくなかったな。








もう疲れでぶっ飛びそうです。
でも色んな出会い&おもしろハプニングもあったので個人的には最高な経験でした!
もう二度と乗りたくないけど。笑






以上、ハノイからルアンパバーンのバス移動でした!!
今回も長くなって申し訳ないです!




↓たのむっす!!!↓
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