チャイ 〜トルコ人の怒りを添えて〜
トルコでタイパンツを履いて街を歩くと、視線の数と声をかけられる回数が倍増します。
そしてチャイをご馳走になる数も増えますので皆さんもよかったら試してみてください。
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[7月8日 トルコ イスタンブール]
ども!シズルです
前日、夜中3時に着いてから朝まで時間を潰した後イスタンブールの街へ向かい、宿でひたすら寝てました。
今日から観光スタート。
現在泊まっている周りにはイスタンブールの大体の観光地が密集しているため、めちゃめちゃ観光がしやすい。
てことで今日のうちにいくつか回っておく。
イスタンブールで有名なブルーモスク。
1日に数回あるお祈りの時間は入れないので、一通り回った後にタイミングがあれば今日行こう。
まず最初は、トムハンクス主演の映画『インフェルノ』の最後に出てくる地下宮殿に向かう。
しかし向かってる途中に、日本人大好きトルコ人に捕まり、彼の店に招待され、チャイとチョコレートをご馳走になった。
トルコだと日常的にあるあるなやつ。
ここが地下宮殿の入り口。
見た目は普通の建物すぎて、あらかじめここが地下宮殿の入り口とわかってないと多分迷いそう。
入場料20リラ。
中に入ると薄暗い。
ディズニーのアトラクションに乗る前のような雰囲気で少しワクワク。
インフェルノでは、この地下宮殿の地面に水が張っていて魚が泳いでいてそれが何とも幻想的だったので期待。
ってあれ!水ねえ!
カラッカラやんけ!
魚はおろか、映画にはあった池はなぜか干からびていた。
水たまりに散りばめられる世界各国の硬貨。
小さい頃はコレ全部取ってしまいたいと思っていたもんだ。
中自体はそんな広くないので20分もあれば終わる。写真も撮って満足したので外へ出た。
お次はアヤソフィアという博物館。
地下宮殿とブルーモスクの目の前にある。
60リラと、少し高いがここはしょうがない。
払って入り口まで来た。
こういうデカい建物とかモスクは結構どこ行っても飽きないんだよな!
なんかあの天井までの奥行きというか!
さて入ろう!
うーんなんていうんだろな、たしかに古き良きで凄いんだけどこうもあからさまに工事中の足組があるとどうも雰囲気が...
なんか今日ツイてないぞ、大丈夫か
ゲーム好きな人なら分かるかもだけど、バイオハザード4なら絶対ここから教徒がスナイパーライフルで狙ってくる高台。
工事のおかげで地面の質感が学校のピロティのそれ。
もはや懐かしささえ感じる。
ピロティがわからない人のためにピロティの説明を載せときます。
コレを見て学生時代を懐かしく思う人もいるのではないのでしょうか。
実際のところ、ガイドも無かったのでモザイクがなんなのかも自分の中でよくわかってない。
でもなんかすごそうだから、それでいいのだ。
2階から下を見下ろす。
ここからもスナイパーが狙いやす(以下略
よく見ると天井の塗装もかなり剥がれてる。
コレは工事してもおかしくないな。
もう19時。
お腹も減ったので夜飯を食べに行く。
あらかじめ調べておいた人気大衆食堂へ。
道中ネコに会いまくる。
ここがその大衆食堂。
Lokantasiというのが食堂という意味。
お手頃価格でトルコ料理が食べられるので、地元民もよく行く場所となっている。
自分が食べたいものを言って、それもお盆の上に置いていって最後にお会計するスタイル。
俺が頼んだのは、ビーフと野菜の上にチーズが乗ってるヤツと、トルコで有名なマメスープ。
最高な隠れミッキーじゃあないか。
コレで20リラ。カッパドキアなら倍ぐらいの値段がしそうだ。
とりあえずやっぱチーズ最高!
さすが世界三大料理のトルコ。
どれもうまそうだ。
しかしどれもお値段がはります。
ダメだ我慢できん!
てことでとなりの空いてる安そうな店に行った。
意外とこういうところの方が美味しかったりすっから。インスタとかツイッターで騒がれすぎたラーメン屋とか案外美味しく無かったりするアレだわ!多分!
プリンだけど中に甘い米が入っていてひんやりしている。
見た目に反してそこまで甘くなく、米との相性が抜群。サンキュー美味いです!!
しかし14リラと、さっきの店とほぼ変わらないお値段でした。
くずもちみたいにプルンプルンしてんのかなと思って食べたら、中にナッツが入ってた。
食感はモサモサ。ちょっと思ってたんと違う。
味と食感が、噛むたびにおじいちゃんとおばあちゃんの顔と哀愁が脳裏に漂う感じ。👴🧓
果たしてこの表現をわかってくれる人がどれだけいるのでしょうか。
ミディエドルマという、ムール貝の中にピラフが入っている食べ物。レモンをかけて食べる。1つ1リラ。
もう今日はグルメの日ってことにしよう。
夕焼けを撮ってたら、近くにいた3人組に撮ってくれと頼まれた。
このあとしっかりインスタで送信してあげた。
子供、家族、カップル、爺ちゃん婆ちゃん。
年齢問わずみんなが海沿いに座りながら話している。
なんでこんな人がいっぱいいるんだろと思って行ってみれば、釣り人しかいなかった。
橋から見える夕陽とモスク。
オレンジから少しずつ黒に変わる。
しかしここではみんな爆笑しながら見ている。
近くにいる釣り人以外は。魚は確実に逃げていくだろう。
さて宿へ戻ろうか。
戻っている道中、ひとりの男に話しかけられた。
その人は日本が大好き。
俺がトルコのあとウクライナに行くと伝えると、友達がウクライナにいるからそいつの電話番号教えてやる!来い!とその人の店に連れて行かれた。
中は服屋だった。
電話番号だけ教えてもらってすぐに出ようとしてたら、とりあえず座れと言われた。
「ブランドのジーンズや服を日本よりも格安で売ってるんだ!とりあえず情報としてだけで良いから聞いてきな!無理には売らねえから!あともしよかったら試しに履いてみろよ!」
うーんなんかコイツ、胡散臭いぞ!
なんとも言い難い。
この時点ではただの優しさの場合もあるし、こっからガッツリ買わせようとしてくるヤツもいるし。
今はまだ五分五分ということにしとこう。
とりあえずさりげなく、旅してるからお金がないことだけは伝え続けた。
ジーンズなんて買うつもりもさらさら履くつもりもなかったが、めちゃめちゃ推してくるのでとりあえず履くだけ履いた。
サイズはピッタリ、色もいい。
日本だった買っても良いかなぁぐらいのもの。
でも今は確実にいらんやつ。
「お!サイズ完璧じゃねえか!いいね!」
「それいくらか知ってるか??日本だと買えない値段だぜ〜、こんなチャンスないぞ!!」
俺
「んーまぁたしかにいいかもね。
いやー、今日本にいたら買ってたかもね!」
ここで軽くジャブ。
コレで引き下がってくれればいいんだが…
どうだ…!
おっさん、ガン無視で話を続ける。
顔面に当てたはずのジャブは、階級が違いすぎておっさんには蚊が止まった程度にしか感じてないようだ。
「200リラでどうだ!お前だからこんな安くするんだぜ!」
来たーー!
やはりコイツは黒だった!!
仲良くなって室内に連れ込み、おっさんは出口の前に立ち、物理的にも心理的にも出にくくする戦法!!
しかしこんな状況、何度切り抜けてきたと思ってやがる。こんなの朝飯前だ!
あっちがあからさまに商売の話を持ってきたときはこれ以上こちらが話を逸らしても絶対勝てないので、こういう場合ははっきり言うのが一番。
俺
「俺買わないって言った!金ない!かさばる!
すでに一枚持ってる!すまん!」
相手に有無を言わさぬほどの理由をカチ込み続ける。コレが一番強い。
しかしおっさんも引き下がらない。
「わ、わかった。でもこの三日間でお前が初めての客なんだ。頼む!買ってくれないと俺も飯を食えねえ!笑」
いや情に訴えかける戦法はズルいなぁ〜
だがしかし!
そんなこと俺には知らぬ!
「な、頼むよ。で、リラとユーロ、どっちで払う??」
話を進めるな、買わん!バイバイ!
流石におっさんも諦めた。
「カモーンブラザー、メーン」
と言われたが、笑いながらソーリーと言ってその場を後にした。
ったく、油断も隙もあったもんじゃねえ。
今度こそ宿に帰ろう。
はあ、やっと宿の近くだ。
その前に飲み物買っていくか。
「ヘイブラザー!何してん!」
また別の男がやってきた。
そのまま帰ればよかったのだが、握手の手を差し出され、思わず返してしまった。
そこで5分ほど立ち話。
またウクライナの話をすると盛り上がった。
「チャイ飲んできなよ!!これがトルコの文化だぜ!」
ここで行かずに帰ればいいのに、チャイが飲めるの一言だけでついて行ってしまった。
中は絨毯の店だった。
チャイを出され、飲む。
そこで我に帰る。
「あれ?コレさっきと全く同じじゃねえか?いやでもただ仲良くなったからチャイくれただけなのかも」
とりあえず飲んだら帰ろう。
男
「いや、ウチはトルコの絨毯を売っててね。見てよコレいいでしょ。一枚300リラだぜ」
そう言いながら10枚ほど絨毯を広げ始めた。
ここで確信した。
これもさっきのヤツと同じだ。
早く断らないとダルそうなので、お金ないし今日は買わないってことを伝えても、しつこくて帰してくれない。
どの色がいい?と言われた。
しつこかったので1つ指をさしたが、お金ないから買えないよ。と伝えた。
じゃあいくらなら買う?と言われた。
これさっきもやったヤツやんけ
俺
「いや、それで値段言ったら買わなきゃいけなくなるから言いたくない!笑」
男
「おいおーい!いいんだよ言うだけ言ってみなよ!」
ほんとは50リラでさえも払いたくないが、流石にそれはバカにしてると思われてブチ切れられそうなので、相手の意思を尊重しつつかつ学生に見合う値段の100を提示した。
勿論買いはしないよ!と念押しをしつつ。
「おいそれは安すぎねーか...ンー、でもいいよ、君は学生だしな。オケ!100リラでいいよ!」
コイツ、全く話を聞いてねえ。
自己中すぎて少し腹が立ってきたが落ち着こう。
俺
「いやー、ほんとに申し訳ないんだけどさ、おれ一年近くも旅するしお金も節約しなきゃいけないから買えないんだよ。ごめんね。」
丁重に断った。ここまで言えば引き下がるだろうと思った。
しかし、高くないし買っても日本に送ればいいだとか、この絨毯も畳めるから楽だ!という。
旅の中でいつトルコ絨毯使うんだってんだ。
すると相手が痺れを切らしてどんどん口調が荒っぽくなり始めた。
この店の前は人通りもないし、多分全然売れてないからだろう。
「だからさぁ!何回も言ってるじゃないか!たかが150リラだよ!そんなぐらいじゃ君の旅に影響しないでしょ!ていうか君が150っていう値段を言ってきたんだろ?それに君が買わないって言ってたなら俺だってこんな絨毯広げたりしてねえよ!」
おれ
「いや、あんたがこの色好きか?っていうからイイねって言っただけだし、それにそっちが値段言え言えって言うから150て言ったんじゃん。しかも買わないよって最初の時点で言ったじゃないすか。
とりあえずこの絨毯は旅に必要ないしほんとに申し訳ないんだけど今日は買えないんだよ。ごめんってば。」
男
「そんなの知らないね!君が好きっていうから安くしてやったのに!だいたい150なんて安すぎて普通じゃありえねーんだよ!君が値段提示しといてそれなのに買わないなんておかしいだろ!
しかも絨毯必要ないって言うけど、だいたい他の国行ったって買うお土産なんてそんなもんだろ!
お前、買わないのに値段まで下げといて恥ずかしくねーのか!」
ついに本性を出した。
絨毯売りたすぎて意味わからないことまで言い始めた。
要りもしないお土産なんてもはやただのガラクタが罰ゲームにすぎないではないだろうか。
さっきも言ったが、値段に関しては買わなくていいからとりあえず言えって言われたから言ったのに。
けっきょくこうなんだよなー。
おれ
「いやだからさ、、、ダメだもう埒あかん。
とりあえずおれが言いたいのはさ、売り手が商品を売ってそれを買いたいと思う人がいて初めて商売が成り立つんじゃん。でもおれは今買いたくない。だから買わない。それはこっちの自由じゃん。それが商売でしょ」
男
「What kind of Japanese are you?」
は?
おれ
「どういうこと?なにが言いたいの」
男
「君のような無礼な日本人は初めてだよ。見たことがない。恥ずかしくないのか?」
イヤ!意味ワカラーン!
この商品どうですか?
↓
あー、いいすね!でもお金ないんですよねー
↓
あーそうですか!じゃあまた!
っていう普通の商売の流れがなんでできないんだ!
挙げ句の果てに買ってもらえないからって言いたい放題罵倒しやがって!なんだコイツ!笑笑
怒っちゃダメだと常に冷静にいようとしていたが、ここで怒りが爆発したので、すぐさま店を出た。
こうなるから最初から強行突破で出ればよかった!!
いやー、クソムカついたなあ!
The Worldで時を止めた後にロードローラーで奴の顔面ぶちのめしてやりたい!
しかしチャイ飲めるからってついていったおれも悪かったな。
トラブゾン、サムスン、カッパドキアとか東側で優しくしてもらいすぎたからだ。トルコ人全員優しいんだと勘違いしてた。
でも、あらかじめ買わないって言ってるにも関わらず来る時ってどう断るのが一番いいのでしょうか。
怒らせないように丁寧にやってたのに。急にパチ切れちゃったもんな。
やることはやったはずなのに、よくわからぬ。
小学生の時に教わった、知らないおじさんについていっちゃダメだよって、こういうことだったのか!
複雑でモヤモヤした、そんなイスタンブールの夜でした。
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