シズルの世界放浪記

2019年4月からの世界一周放浪記

なんでもくれる国

海外行くとどこから来たか聞かれるやつあるじゃないですか、大体はジャパンとかチャイナとか言われたりするんですけどついこないだまではネパールだったのに、今回はウズベキスタンと言われました。
地域によって違うのが面白いけど一番ぶっ飛んでたのはインドで言われたコロンビア人です。
こんな目細い奴はコロンビアにいねえだろがい









[6月29日 トルコ サムスン]









朝5時、寒さで目覚めるとバス停で寝てたことに改めて気づく。






そうだ、俺野宿してたのか。
何だかんだ人生初の野宿だった。









毛布などなく、羽織るのは一枚のバスタオル。あれだけ眠かったのに寒さとベンチの硬さでほとんど寝れなかった。
しかし今日も進まなければならない。









wifiを使ってさらに情報収集をすべく、スタバが開店する8時までバス停で待機。
しかしもう乗客が来る時間帯なので寝ることはできない。
ただ待つだけだ。つらい。












朝7時。
さっきまでいた場所は乗客に占領され始めたので出ることにした。
2キロ先のスタバまで歩く。
















歩き始めるとすぐに、道沿いにある工具店みたいな建物からおじいさんが声をかけてきた。
トルコ語だから何を言っているか分からないが、どうやらチャイを飲んでけってことっぽい。
ありがたく頂戴しよう。















トルコのチャイ。
砂糖いっぱい入れてストレートで飲むのがトルコスタイル。クッキーもくれた。
まだ寝ぼけた頭にはちょうどいい朝食だ。










ひとしきり飲んだので再び歩く。
ありがとうおじいちゃん。













スタバに着いた。
スタバのメニューは文字が小さくて背景も黒なので、目が悪いとあまり見えない。写真を撮って手元に持ってくる必要がある。




さっきチャイを飲んだばかりで喉は乾いていないが、10リラのカフェラテを頼んだことにより数時間ここに滞在する権利を得た。













今日の目的地は450キロ離れたカッパドキアの中心街・ギョレメ。


カッパドキアに行く人は大体ここに泊まるらしく、宿もたくさんある且つ奇岩地帯の中にあるのだと言う。








今日の中継地点、目的地をノートに書いたり、インスタを見たりして11時に店を出た。














スタバからいい感じのヒッチハイクポイントまでは5キロ以上もある。
しかしそこまでの道路沿いも一応国道みたいなデカい道路なので、歩きつつノートを掲げることにした。












頂上まで1キロある坂。ここを抜けないと高速道路まで出れないのだ。















汗かいてヒーコラ言いながら歩き、12時くらいには頂上に着いた。
高速道路に交わる道路は、あとはもう下るだけですぐ近くにある。












そこへ向かうべく歩いていると、道沿いのレストランにいたおじいさんが通りすがりの俺を見て何か叫んでいる。トルコ語だから分からない。

どうやら中へ来いと言っている。



なんだろう。と思い中へ入ると、ジャポン!ジャポン!と言いながら5人ぐらいのおじいちゃん達に囲まれた。



興味津々なのか、必死に話しかけてくるがもちろん全く分かるはずもないのでとりあえずノートを見せ、何か情報を得られるかと思い、オトストップ!と言った。
(トルコではヒッチハイクをオトストップと呼ぶ)






オォ〜!という歓声が店内に響き、おもむろにノートをめくっていく。







とりあえず座れ!と指示され、よく分からないまま席に着いた。













すると何故か俺の目の前にスープとパンがやってきた。まだ何も頼んでもないのに。



まあ値段は後で聞けばいいやと思い、とりあえず食べた。
トマトスープの中に米と鶏肉が入っていて美味しい。そしてそれに千切ったパンを浸して食べる。











そしておじいちゃん達も俺の前に座り、一緒に食べた。
会話はできないので簡単な英語を書きながら少し意思疎通を図る。

















これも食べろ!と出された。
米の上に豆が乗っているトルコの料理。
名前教えてもらったけど忘れた。けど美味しい。












水、そして食後にチャイも持ってきてくれた。











こんだけ食べたから10リラくらいかな、と思い、お金を渡そうとしたら断られた。
いいからいいから、と手を合わせてニコリ。












そう、この人たちは偶然道で見かけただけの日本人にタダ飯をご馳走してくれたのだ。
何というホスピタリティ、もはや限度を超えて商売として成り立っていないがいいのだろうか。















お返しなど何もできなかったので、深く深く御礼をした。
この30分間でもらったものがデカい。
とても良い拉致だった。














店を出て目の前にある坂を下るとそこには高速道路の入り口が見えたので、その手前の地点で捕まえることにした。
まずは100キロ先のメルジフォンという街。

今日はすんなり行きますように。













開始15分、すぐに一台の車が止まってくれた。
メルジフォンに行くからと、快く乗せてくれた。









これで3台目。今日は幸先いいぞ!












ゴマの輪っかのパンをくれた。
甘いとかしょっぱいとかいう味がなく、ひたすらゴマ。







自己紹介をしたが、トルコの名前はとても難しく発音しづらいので今はもう忘れてしまった。














発進して5分後、2人組が道路脇に立って腕を上げているのを見つけた。ヒッチハイカーだ。





おじさんはすぐに止まり、彼らを後ろに乗せる。











これでヒッチハイカー2組が同じ車に乗るという珍事な状況が完成した。
彼らは首都アンカラを目指していて、メルジフォンの1つ先の街・チョラムまで行きたいらしい。
俺もチョラムまでは同じだ。











トルコの大地に道が一本、その上空にはトルコの国旗が風をなびかせている。















途中ガソスタによった。

トルコのガソスタでは何と無料でチャイが飲めるらしい。ちゃんと砂糖まである。
紅茶とお湯のレバーがあり、お好みで割ることができる。
もちろんありがたく飲んだ。















再出発。
なぜかおもむろに麦わら帽子を取り出し、写真を求めた。お茶目なおじちゃん。
ガハハと笑いながらトルコ語でひたすら話しかけてくる。



さっきのゴマパンのほかにブドウ、水、大量の飴、車の芳香剤をくれた。

飴に関しては大阪のおばちゃんでもさすがに突っ込むレベルの量。
車の芳香剤は使い道がわからないので丁重にお断りしようとしたが、バッグにしまえ!と言われた。何に使えばいいのだろうか。












14時、メルジフォンに着いた。










チョラムまで彼らと一緒にヒッチハイクすることにした。

運がいいことに数分で止まってくれた。











車内には2人の男が座っていた。

彼らも俺らと同様、ヒッチハイカーだった。




運転手、俺、ヒッチハイカー2人組、ヒッチハイカー2人組という、さっきよりも珍しい世にも珍事な車内になった。
ヒッチハイク文化が色濃くある国ならではの光景だろう。



運転手のおじちゃんは、狭そうに座る俺らをバックミラー越しにみて大爆笑している。











そして何とそのおじちゃんは、ギョレメの隣町であるカイセリまで行くので、そこまで連れて行ってくれることになった。
何という奇跡!














車内ではグーグル翻訳を使って会話し、インスタグラムをフォローしあった。















再びガソスタに止まる。
そこにもチャイがある。眠気覚ましにちょうど良い。















1時間もするとチョラムに着いて、最初の2組とお別れした。
ナガトモとシンジカガワの話をした2人。どこかでまた会おう。















チョラムの街を抜けると、周りは麦畑だけが広がる。
















レビレビという豆菓子をくれた。













そして30分後、残りの2人組も降りて行った。
そのうちの1人が何故か数珠をくれた。


ガンジス川の近くにあった寺にいた僧侶にもらったミサンガの仲間入りを果たす。
あと1つ何か加われば右手は陰陽師を目指せそうだ。










これでおじちゃんと2人きり。
名前はジュマリ。
JUDY AND MARYのおかげでかなり覚えやすい名前だった。








現在yozgatという街、あと残るはカイセリまで一直線。














途中、荷台が崩れ、石が道に雪崩れる場面に遭遇。
なんてことはない、おじちゃんは普通にタイヤで踏みつけて進んだ。













時刻は18時。カイセリへ向かう途中、おじちゃんがご馳走するからと夜飯を食べに行くことになった。
ありがトゥーー!!









ピザ。














美味しそうに食べる俺を見て、おじちゃんは喜んでいた。












恒例のチャイ。これで本日5杯目だ。








おかわりを求められたけどもう充分だったから断ると、飲んでくれ!とせがまれたので6杯目に突入した。
人生でこんな紅茶飲んだ1日は今の所ない。




















19時。
トルコの夕陽はまだ沈まない。














地球はデカいなぁーー




















20時。
カイセリとアンカラに行く道が分かれており、どうやらアンカラ方面に行く方がギョレメに近いらしいので、ここでジュマリとお別れ。
300キロ以上も運んでくれてほんとにありがとう!!!!















そして今日のゴール地点、ギョレメまで目指す。
もうすぐ暗くなるがそれまでに行けるか...!























21時半。
日は沈み寒くなり、結局捕まらなかった。












今日中にギョレメに行くのは無理そうなので、反対車線にあったガソスタで寝れるところがないか聞くことにした。














そこには6、7人の男がいた。
グーグル翻訳を使い今の経緯を説明すると、そのうちの2人がカイセリまで連れて行ってくれることになった。
今日はカイセリに泊まって、明日の朝ギョレメを目指そう。









後部座席は荷物でパンパンだったので、助手席に2人詰めて座った。
これ警察にバレたら終わりだな。










そして隣の男と自己紹介した。
ヤーシン、26歳。
トルコの軍事警察。














いやあんたが警察かーい👮‍♂️










本来裁くべき地位にいる警察が何食わぬ顔でシートベルトも付けていない。
かたや隣では当たり前のように法定速度を超えている。


俺のために法すらも破る良い奴らだった。
友情の前には法なんて無意味だってことだな、サンキューメーン。













そしてなんと嬉しいことに、本来はカイセリで宿を探して一夜を過ごすつもりだったが、ネブシェヒルというギョレメの目の前の街まで行き、そこに住んでるヤーシンの友達の家に泊まらせてもらうことになった。


まーじでトルコサンキューすぎ!
人類みな兄弟説あるわこれ!説濃厚!









時刻はすでに24時を超えていた。
友達のムラットに会い、近くのカフェで少しお茶をすることにした。








ムラット。
実際知らない奴が急に夜自分の家に泊まりに来るってなったら嫌だよね。
それを快く了解してくれた最高な男。



コーヒーを奢ってくれたが、この2日、3時間もまともに寝れてないもんだからすでに気絶しそうなほどに眠い。
そこへ無理やりコーヒーをぶち込むもんだから頭が混乱している。












家に着いた。部屋はかなり大きい!









そしてヤーシンは再びカイセリへと帰って行った。





記念にトルコ軍警察の帽子をくれた。
俺には絶妙に似合わなそうだがありがたく受け取った。
大事なモノそうだけどいいのかな???











結局今日中にはギョレメまで行けなかったが、400キロ以上進み、ゴールまでは目の前なので明日はゆっくり目指せたらいいなと思う。






もう疲れて眠さがエグみ!やべえ!








そして気づいた、今日こんだけ濃厚な1日でかなり進んだのにスタバのカフェラテ代の10リラしか使っていないことに。





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